2008-02-03

Finderにフルパス表示(Mac)

Mac OS X では各所にプロパティリスト(plist)というのがあり、アプリケーション設定などを管理している。私自身まだよくわかってないが、ITmediaの解説によると
plistとは、Mac OS Xにおけるオブジェクトの永続化に用いられるファイル形式で、文字列、数値、バイナリデータといった基本的な要素および配列、ディクショナリといった集合をサポートしている。
ということで、Windowsにおけるレジストリ的なものではないかと思われる。Web上にはこのplistのデータを変更することでアプリケーションのチューニングを行うといった裏ワザ的な内容の記事が多数あるのだけど、今回のこのFinderのパス表示以外はまだ試していない。

plistの編集はレジストリの編集とおなじく、ヘタにいじるとアプリケーションが誤動作したり壊れたりすることがあるかもしれないので、慎重に行う必要がある。シェルからコマンドを入力してplistを変更する手法が一般的のようだが、エディタがあればそれを使うにこしたことはない。今回「Property List Editor」というエディタを知ったので、これをインストールし、どんな様子か調べてみようと思う。
いつも通り、わかる人だけにおすすめします。。

■Property List Editor のインストール

Mac OS X のアプリケーション開発ツール、Xcode Tools のパッケージの一部だが、パッケージから Property List Editor だけ抜き出す。

参考:
Xcode Tools のインストール>Property List Editor だけを取り出してみる

1. Leopard のインストールDVD内にある DeveloperTools.pkg をデスクトップにコピー


2. Pacifist をインストール


3. Pacifist で DeveloperTools.pkg を開き、Property List Editor.app を選択する


4. 「任意の場所にファイルを取り出す...」で取り出す(私はアプリケーション→ユーティリティ(/Applications/Utilities)に置いた)


5. Property List Editor.app を実行し、起動するか確認

■Property List Editor を使う

Property List Editor を使ってplistを編集してみたいと思う。今回は Finder にフォルダへのフルパスを表示するというプロパティを有効にしてみたいと思う。

Finder にフルパス表示(シェル上で設定する際のコマンド):
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool YES

これは、実はホームフォルダ以下にあるplistファイル(この場合 /Users/username/Library/Preferences/com.apple.finder.plist)を変更している。Property List Editor ではどうだろうか。

Property List Editor を起動し、File>Openで前述のplistを開くと、現在のプロパティが一覧表示される。把握しやすい!


試しに上記のシェル上での呪文を実行した後にplistを開くと、「_FXShowPosixPathInTitle」というキーが追加されていることが確認できる(このキーはデフォルトではcom.apple.finder.plist内に存在しない)。ということで、シェルでの操作はplistファイルを書き換えているのだ。

この _FXShowPosixPathInTitle というキーに対し YES の値を設定すると、Finder のタイトル部分に現在開いているフォルダのフルパスが表示される。逆に NO とするとデフォルトの状態となる。
なお、設定を有効にするためにFinderプロセスの再起動が必要になるが、一旦ログアウトしてログインしなおしたほうが安全かつ確実と思う。

・デフォルトまたは NO 時の Finder の表示


・YES 時の Finder の表示


本来の内部パスを見ると、Mac OS X って本当に Unix ベースなんだなぁと感じます。
#perlとかが普通に入ってることにびっくりしました。

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