2009-01-05

エクスプローラでの圧縮フォルダ展開の無効化(Vista)

久しぶりの Vista ネタ。

あるフォルダ内に圧縮書庫(zip/cab)が存在すると、エクスプローラのツリー表示において、それらのファイルが「圧縮フォルダ」としてツリーに繋がり、クリックすると展開作業なくして中身が閲覧できますよね。でもあれ、僕には余計なことなんです。

なぜなら表示の度にいちいち書庫ファイルにアクセスが発生し、レスポンスが低下するからです。表示の度にというのは、圧縮フォルダをクリックするときではなく、書庫ファイルが含まれるフォルダのツリーを表示させる度に、という意味です。僕は基本的に常に左ペインにツリーを表示させているので、この件は極めて日常的に出くわしています。

そのようなフォルダがネットワーク上にあり、かつ、書庫ファイルのサイズが数百MB~数GBだったりしたときは最悪で、極めてレスポンスが悪くなります。運が悪いとエクスプローラを強制終了することになります。
加えて、ファイルがアクセスされるということは即ちウイルス対策ソフトのリアルタイム検出プロセスにもいちいちリソースを割くということでもあります。

いままでそれでもイヤイヤながら使ってたんですが、今回 OS によるこの自動的・強制的な圧縮フォルダのツリーへの展開を無効にするやり方を見つけました。というか、OS 標準の圧縮フォルダのサポートを完全にオフにします。しかし我々は困りません。だってお気に入りのアーカイバを使ってるから。


フォルダツリーに紛れ込んでくる、アレのことです。
フォルダ展開用の三角アイコンに注目。ツリーを表示する時点で既に書庫の内容が読み取られてるんです。

参考:
圧縮フォルダを無効にすることでエクスプローラを高速化
X_WIKI

XP だとコマンドで簡単のようですが、Vista ではレジストリの該当部分を削除とのこと。
一発でできる reg ファイルがダウンロードできますが、今回勉強も兼ねて手動で消すことにしました。お急ぎの方は参考サイトにある reg を使ったほうが無難です。
参考サイトでは zip と cab とを分けて書いてあるけど、この際、両方混ぜちゃえ。
※お約束:適宜レジストリのバックアップを。

■レジストリ エディタを起動し、以下のエントリーを削除する。

(値)HKEY_CLASSES_ROOT\.cab\PerceivedType
(値)HKEY_CLASSES_ROOT\.cab\InfoTip
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.cab\OpenWithProgids\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.cab\PersistentHandler\
(値)HKEY_CLASSES_ROOT\.zip\PerceivedType
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.zip\OpenWithProgids\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.zip\CompressedFolder\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.zip\PersistentHandler\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\.ZFSendToTarget\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\zipfldr.dll
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0CD7A5C0-9F37-11CE-AE65-08002B2E1262}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{888DCA60-FC0A-11CF-8F0F-00C04FD7D062}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{b8cdcb65-b1bf-4b42-9428-1dfdb7ee92af}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{BD472F60-27FA-11cf-B8B4-444553540000}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{DFE49CFE-CD09-11D2-9643-00C04f79ADF0}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{E88DCCE0-B7B3-11d1-A9F0-00AA0060FA31}\
(キー)HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{ed9d80b9-d157-457b-9192-0e7280313bf0}\

(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{0CD7A5C0-9F37-11CE-AE65-08002B2E1262}
(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{888DCA60-FC0A-11CF-8F0F-00C04FD7D062}
(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{b8cdcb65-b1bf-4b42-9428-1dfdb7ee92af}
(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{BD472F60-27FA-11cf-B8B4-444553540000}
(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{E88DCCE0-B7B3-11d1-A9F0-00AA0060FA31}
(値)HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved\{ed9d80b9-d157-457b-9192-0e7280313bf0}


編集後、マシンを再起動。
これでツリーに圧縮フォルダが現れなくなり、表示が高速化されます。

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