2010-03-09

男性服=スーツ (3)

スーツの歴史の本を引き続き読んでる。
度重なる挫折を経て今年こそカッコよく穿きこなしたい!と私がひそかに思っているスカートに関する言及があった。一つの意見として参考にしたい。

1994年時点での著者の考えであることに引き続き留意。

(中略)もしもスカートが西洋の男性に一般的に着用されるようになるとすれば、そのスカートはキルトや古代ローマの軍服のスカート(ルネサンス時代にもコピーされた)と同じ性質を帯びて、丈は短めでどしりと垂れ、足は露出して思いきり動かせる、西洋好みの健強な雰囲気を失わないような種類のものとなるだろう。
(中略)四肢の形がはっきりとわかる男性の裸体は、今なお西洋の男性服の基盤として ─ぼんやりと背後に浮かぶ視覚的なイメージとして─ 暗示されねばならない、ということだ。(中略)近代スーツが生き残っている理由の一つもまさにここにある。ますます誇示的な露出趣味の男性服があふれかえる現代にあって、スーツが裸体を連想させる力を保持しているからなのだ。

(性とスーツ/白水社 p.158)

上記理屈だと要はスカートでも身体の輪郭を追いやすく、裸体を暗示させるような形態のものであれば採用可能性が残ってるってことかな。

なお個人的には、現時点の男性スカートでわりかし行けそうなのは 1.ジーンズの上にひざ丈SKレイヤード 2.アジアンシンプル筒状マキシ丈SK のあたりかなぁと思ってます。

1 件のコメント:

micky さんのコメント...

コメントどうも!
はい~、貸しますよー。

あれっ、その人ってこの本を翻訳した人では? と思ったら違ったね。翻訳は中野香織さんでした。

えーっと、アートな方ですね?