2008-12-23

本日の思考

世の中に閉塞感が漂い、方向性を模索しているとき(良くも悪くも転機である)は、いろいろな言説が出てきて然るべきと思う。今日はちょっとごにょごにょしてみたいと思う。

製造業は日々の生産活動を通じて有限資源を時代が求める価値あるものに変換している。
IT系などの非製造業は特殊で、有限資源を燃料にして提供される無形商品は、情報整理のツールや物理世界へ良いエフェクトをもたらすための準備支援である。もしくはエンタテインメントである。

我々は便利な世の中を目指して頑張ってきた。でも十分便利になった気もする。という言説はありがちではあるけれど思うことがある。
便利ってなんなのかな。便利の意味って色々あるかも。若者が考える便利とお年寄りが考える便利は違うかも。そもそも、利便性の追求に終わりはない。

どの水準までいけば便利な世の中といえるのか。これ以上はさすがに怠慢だという水準は設けられないか。我々はどうなりたいのか。我々は、便利と引き換えに負わざるを得ない「代償」の面についても偏見や政治圧力に負けないクールな思考ができているか。
(資源、食料、水、人口増加、発達した交通網と新型ウイルス、アレルギーと衛生環境と免疫形成(適度に不潔が良い)、飢餓人口より多い肥満人口、死生観と介護と延命、など)

経営者はもちろん、まだまだ高みに登れると思っている。
経済が成長するには時代に即した便利な商品を投入し続けるしかないのだ。
いまさら便利じゃない商品を売ったところで収益が上がるわけがないし。
どうにも経済成長を止めるわけにはいかないのだ。
我々がその恩恵を受けて快適な生活を送っている以上、これを全否定するわけにはいかないが、不要なものは不要と言うべきではないかと思う。企業もその代わりに世界の諸問題について考えるべきだと思う。

経済はうまくバランスをとっていくのか。自滅の道を進むのか。

文明崩壊」を知りました。この本に何かヒントがありそう。年末年始読んでみたいと思います。

#僕は Google Map / Earth が要らないとは思わないけど、ストリートビューは、その土地を実際に訪れて景色を見たいという気持ちが半減してしまう。あと不動産屋が怠慢になる。

#ガジェットでいえば、電子ブックリーダーは要らないね。「紙」という媒体の優位性には負ける。紙は携帯性に優れ、書き込め、折り曲げられ、切り取れ、保存性に優れている。なにより電源が不要。逆説的なので当たり前すぎるけど。
情報配信・収集はネット中心の今だからこそ、本は今のままで丁度良いのだ。

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