2009-03-21

心理学メモ(ジェンダー)

今度人と会って心理学について会話するかもしれないので先にジェンダーまわり(社会心理学の中で好きな分野)を再思考しておこうと思って書いたメモ。
意見表明でもなんでもなく、単なるモノローグ。内容は今後も頭の中でアップデートしていくと思います。
もしまともに読まれる場合は鵜呑みされないよう、願います。

・初対面で名前も知らない状況において、ついつい真っ先に認識しようとしてしまう属性情報は性別であり、次に相手が年上か年下か同じくらいか。次にシワやツヤ、髪や服装などを手がかりにもう少し具体的な年齢の推測。まだ会話してないので見た目から情報を得るほかない。いわゆる第一印象。

・性別情報をひとたび読み取ると、いままでの脳の経験データベースを参考に、対象を男性と判断した場合は男性としてどの辺の立ち位置か、女性と判断した場合は女性としてどの辺の立ち位置かを無意識のうちに評価しマップしてしまう。

・その軸のニュートラル位置は、自分が属する集団の平均値や自分自身の現在までに評価が完了している男性観・女性観をあわせて鑑みた平均値である。

・(そのような評価値的なものがあるとすれば)評価対象自身が内面に持つ自己評価が刻々と更新し続けるのに対し、評価者の評価値は一度作られるとなかなか更新はされにくい。

・人間には多面性があり単純に評価・理解し得ない。ジェンダーに限らず対象の様々な面のアイデンティティを認知し理解するためには、コミュニケーションを通して、単一点での評価ではなく複数点をつなげた面で評価する必要がある。レーダーチャートのように。

・例えばあるミュージシャンのコアなファンと、ファンではない人との認知量の違いをみる。ファンではない人はそのミュージシャンがロックバンドのギタリストであることくらいは知っているが、コアなファンはミュージシャンが月に一度密かにオーケストラにバイオリンとして参加していること、クラシックにも精通していることを知っている、といった具合に。

・ジェンダー・フリーは突き詰めるとジェンダーの枠を越えていき、どのようなアイデンティティでも認め合う、または前向きに評価する努力をする、人の心の多様性をフレキシブルかつup-to-dateに認知するということになるのではないか。

・あえて偏った視点から表現すれば、「イレギュラーの芽を摘まない」ということだ。偏った視点とは、これは平均的集団がイレギュラー集団より優位な立場にあることを前提としているからだ。また、たとえ集団の平均に属すると自認するからといって、自分にイレギュラーな面が全くないといえる保証はない。

・既存の男性性・女性性のステレオタイプや性役割の解体・解放・再評価はかなりいろんな場面で進んできているので、ジェンダー・フリーは順調に推移しているといえるのではないか。それらは「こちら側」が心配せずとも、なるようにして時代の中から生まれてくる。

(例:渡哲也と嵐のかわいい感じの子が男性視点でも女性視点でも男性として両方成立している解釈の多様性。我々がはるな愛を多くの場合、もはやいちいち脳内で「ニューハーフの」をつけずタレントまたは芸人としての文脈で評価する解釈の多様性。)

・いわゆる草食系男子は前からもいたけど、時代がそれへの転向を促しており、時代とは、まさに我々が望んでやっていることである。草食系はある意味時代の期待に応えている。

・いま完全に息抜きのフェーズであるわけで、休める時に休んどこうよ。「既存の経済」は失速かもしれないけど、オルタナティブな経済を作ってけばいいじゃん。既存の路線で無理をしたって無駄に資源を浪費し、デブリを増やすだけ。

なんか最後ジェンダーから離れた気がする・・・

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