2009-05-12

欲の最大から最小まで

なぜ欲の切り口でまとめるのかという別の謎があるのですが。

もっと欲しがれ貪欲に、とか、もっと高みに登ってやる、とか、ぜってえ負けねえNo.1ビッグマウス、とか、ポジティブな欲求はいいことですが、フラットにみれば現状に満足しないというのは欲の一つの形態であることは変わりないですよね。

ところで清く正しく美しく、凛としてなにも欲せず真っすぐに生きているかのように思えるご婦人方の大半も、一つの欲だけには勝てません。スイーツです。
まあ嫌いな人もいると思うけど。

あらゆる欲を最大限に楽しむとどうなるか。食欲(グルメ・スイーツ)、性欲(快楽の追求)、支配欲、物欲、…さぞ対外的に豊かな人生となるでしょうし、満足この上ないですね。

その対極はすべての欲を断ち切って一人で生きること。自然と調和・対峙し、生かされていることを実感しながら生きる、そして朽ちて土となる、内的に豊かな人生。悟りの境地ですね。

しかし、生物由来の食欲と性欲はどう考えればいいんだろう。食べなければ死ぬし、セックスして子供を作らなければ世代が絶えることになる。

しかしおそらくこうだ。そんなことどっちでも構わないのだ。私たちはつい人間個人で考えてしまうが、個人の生き方を考えるとき、一旦人間の集団全体として考える必要があるのだ。(集団と聞いて日本人全体と考えた人はまだ視野が狭く、地球上の人類全体を自分の属する集団として捉える必要がある。)その中で集団全体の一人として選択する生き方は、集団が最低限必要としている食欲や性欲の基本的欲求は継承しつつも、それ以上の世俗的なオプションは個人的欲求に取り入れないという選択が可能なのではないかと。
世俗的なオプションとは、本質的に必要のない欲、スイーツとか権力、きらびやかなファッションや最新のガジェット、煙草や酒、クラブでビッチを持ち帰りまで。

たぶん良寛さんもこんなような事、ぐるぐる考えていたんじゃないでしょうか。良寛さんをよく知らないけど。

あ、別にこれは宗教でも何でもないです。ある程度生きていると共通の話題の一つとしてあるじゃないですか。

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