2009-12-23

オタクの再確認 (2)

さて、現在のオタクの主流、「萌えヲタ」 = 美少女好きオタクの続きです。

今日のアニメ文化の台頭により、以前から存在した三次元萌えよりも二次元萌えの方が勢力を伸ばしているように思います。で、ロリコン(少女好き)の中身も、80年代あたりでの視点と現在の視点とでは文脈が大きく異なってきているのではないかと思います。岡田氏が言っていたように、いまはオトナが子供のままでいたいと思う時代だから、オトナ目線でのロリコンというものが崩壊しているのではないかと。代わりに立ち現れているのは、子供(外見はオトナ)が、精神的に同年代の中高生の少女たちが好き、という視点ではないかと。そう考えれば、彼らの恋は「本物」です。彼らを入れている「入れ物」が少々歳くってるだけです。

以下の引用は、犯罪に対する抑止力になりうるという点で僕も同意します。
二次元の対象で安全に性欲を処理することによって実際の犯罪に結びつかなければ、こんなに平和なことはありません。

■ゲーム、マンガ、アニメなど二次元のエロ表現、特にロリコンものを性犯罪と結びつける主張が最近よく聞かれます。それについてどう思いますか?

躍起になってスケープゴートを作ろうとしているのは、それをすることによって何かしらのメリットがあるからでしょうか。しかし、これらによって犯罪率が上がるというのならばそう主張する側が具体的に証明する義務があるはずです。あるいはそれができないから、メディアを使って印象操作をしているのでは?と邪推してしまうのが正直な気持ちです。実際に日本より規制が厳しい国の性犯罪率がどうなのかを見れば火を見るより明らかな話で、子供達を守るためという目的からすれば、逆に抑止力になっている可能性すらあるこういった表現の抑圧は百害あって一利なしです。
ひとつだけ言わせてもらえば、ロリコンの大多数の人間は犯罪なんてしません。例えばもし僕ら全員が異常者だったら、いま頃世の中はとっくに大変なことになってますよ。あたり前のことですが、趣味の世界を一歩離れればみんな家族も友人もあり、生活がある普通の人間です。決して得体の知れない化け物じゃありません。仮にひと握りの犯罪者が出たとしても、それは一般の人たちの犯罪率と同じか、もしかすると低いかもしれませんよ。先ほど言った抑止力という理由もありますが、例えば僕のように基本的に二次元の少女にしか興味がないタイプも多いですからね。

(ロリコン ─ 日本の少女嗜好者たちとその世界 / バジリコ p.127 同人誌作家への匿名インタビューより)

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